運動会の事を人に話すと、「えっ!こんな時期に運動会?」と驚かれる。
こんな時期もクソも運動会と言えば10月に決まってんだろうが!
それはさておき、パパの仕事は子供の雄姿を写真に収めること。
おれ流のレンズ選定、撮影テクニックを書いてみます。
ちなみに、撮影業者も来ますが、あの人達の撮る写真は絞り込んでスピードライトを直射、そしてなぜかハイキー仕上げにするという悪趣味な写真しか撮らないので何も期待はしません。
1. 撮影シチュエーション
まず今回の会場は保育園のお隣の小学校の体育館。
さて、体育館の撮影というのはハードルがめちゃくちゃ高いのです。
その理由はカメラにとっては暗いこと。
人の目は超高性能なので、一般的な室内の照明があれば明るいと感じることができます。
しかし、カメラにとって、室内光というのはとてつもなく暗いのです。
よくテレビ番組のロケ等で室内に入るテレビクルーが大きな照明をいくつも持ち込んでいるのを見たことがあるかと思いますが、あのまぶしいくらいの照明がないとカメラはきれいな像を写せないのです。
2. 暗さ対策
というわけで、第一の難関は暗さ。
暗さの対策としては以下があります
・ フラッシュ(スピードライト)を使う
暗いなら光を足してしまえ。
ある意味正解ですが、体育館などの天井が高い場所ではフラッシュを被写体に直射するしかなく、撮影をすると被写体がはっきり写る反面、背景が暗くなったり、立体感が無くなったり、美しくありません。(スローシンクロも動き物には使えません)
詳しくは書きませんが、フラッシュを使うことでスポーツ撮影に重要なシャッタースピードが制限されます。(FP発光で回避することもできますが)
というわけで、私はフラッシュを使いません。
・ 明るいレンズを使う
体育館撮影の最大の難関はシャッタースピードを稼ぐこと。
動きのある物を止めて撮るには、高速なシャッタースピードが必要です。
保育園とはいえ、徒競走でカメラの前を横切る場合は1/500s以上、正面からの撮影でも1/250s以上のシャッタースピードが欲しいです。
高速シャッターで適正露出を保つためには明るいレンズが必要。
今回、私は以下のレンズをチョイスしました。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
ニコン 2007-11-15
ニコン 2012-11-29
・ ISO(感度)を上げる
シャッタースピードを上げるということは、多くの光が必要になります。
体育館の光を明るくすることはできないので、足りない光はISOを上げて補います。
ISOを上げるとノイズが多くなりますが、ノイズ量についてはカメラの性能と各自の許容範囲がどこまでかによります。
私は今回APS-CのD7000での許容値をISO1600まで、フルサイズのD610の許容値をISO3200までとしてみました。
上記を踏まえ、徒競走撮影用にD7000でISO1600、1/500s、F4で試し撮りをしたところ、暗い・・・
D7000は望遠担当で70-200の開放F4はこれ以上下げられないため、ISO2500、1/400sを高速シャッター撮影設定、ISO1200 1/200sを静物用の低速シャッター撮影設定にします。
3. 場所取り
どんなに良い機材を使っても、被写体を捉える環境が無ければお話になりません。
臨場感を出すためには、子供の目線よりも低いアングルから撮影をしたいところ。
そうなると、トラックに沿って設定されている保護者席の最前列を確保するしかありません。
さて、開場40分前に会場へ到着したところ、すでに20人ほどが並んでいる。
このくらいなら余裕で最前列が確保できると思い、いざ入場。
しかし、思いのほか保護者席のスペースが少なく、最前列はすでに埋まっている・・・
やむなしで2列目を確保するものの、この時点でもう標準ズームの出番はないかな・・・
そんなわけで、後ろから望遠で狙うしかないというモチベーションだだ下がりでのスタートとなりました。
4. 徒競走の撮影にチャレンジ
やはりメインは徒競走。
わずか1周の競技でどこを撮るか。横から流し撮りとか、コーナーを地べたから広角で臨場感溢れる構図で撮ったりしたいところですが、場所取りを失敗したので、ローアングルからの撮影は無理。
そうなると、一番失敗も少なく、表情も切り取れるゴールを正面から狙う事に。
そうなると、一番失敗も少なく、
なんとか保護者の合間を縫って、子供の腰の高さくらいにカメラを構えるポジションを探すも撃沈。
いざ競技がスタート。
しかし、我が年少クラスはゴールテープではなく、先生がゴールで生徒を待っていて、両手で受け止めるという形式だったため、先生が邪魔で成す術も無く・・・
というわけで、練習で撮影した年長クラスのスタートシーン。
動き物を撮るためにはAFを常時動かす必要があるため、AE-LボタンにAF-ONを割り当て、親指AFができるようにします。
・ 親指AFとは
世の中のカメラのほとんどは、シャッターを半押しするとAFが動作するという動きをします。
要するに、AFとシャッターは同じボタン。
これの不便な点として上げられるのが、椅子に座った子供など、前後に動かない物を表情のタイミングでシャッターを切りたい場合、毎回AFが動いてしまうことです。
特に中央1点にAFエリアを設定していて、3分割構図などで画面の端に被写体を置いている場合など、毎回カメラを振ってピントを合わせてからシャッターを押すという無駄な動作が多くなります。
そのため、AF動作とシャッター操作を分離して、親指でAFを動作させる事を通称親指AFと呼びます。
AE-LボタンにAF-ONを設定すると、シャッターを押してもAFが動作しません。
ピントを合わせるためにはまず親指でAE-Lを押し、その後人差し指でシャッターボタンを押してシャッターを切ることになります。
そうすると、ピントを固定したまま好きなタイミングでシャッターが押せるようになります。
親指AFが本領発揮するのは動体撮影。
AFモードをAF-Cにしておけば、AE-Lボタンを押している間はずっと被写体にAFが追従します。
なので、AE-Lを押しながらファインダーで被写体を追いかけ、好きなタイミングでシャッターを切ることができます。
・ カメラの設定
私の徒競走の設定(D7000 70-200 f/4)
・AFエリアモードはダイナミック9点・フォーカスモードはAF-C・AE-LボタンをAF-ONに設定(親指AF)・レリーズ設定はレリーズ優先(こうしないとまったくシャッターが切れません) ・撮影モードはマニュアルでISO2500 1/400s f/4(あくまで今回の体育館に合わせた露出です)
上記にすることで、最低最悪なD7000のAFモジュールでもなんとか被写体を追従しながら8割程度の歩留まりで撮影することができました。
動きの少ない競技はシャッタースピードを抑えて低感度でノイズを少なく撮影。
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Nikon D610
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
f/4 , 1/200ss , ISO1200
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Nikon D7000
AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
f/4 , 1/200ss , ISO1200
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5. 最後にお遊び
当初の予定では、最前列から臨場感のある写真を撮るつもりも、先述の通り様々な予定外アクシデントに見舞われたため、 後ろから望遠で撮影するばかりで、標準ズームの使い道は皆無でした。
せっかくなので、標準ズームを使って少し遊んでみました。
せっかくなので、標準ズームを使って少し遊んでみました。
・ 色味の変更
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コントラストを下げ、青を強めに |
・ 流し撮り
![]() |
1/40のスローシャッターでリレーを流し撮り |
・ 微ブレで淡い光を演出
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ゆっくり動く反射物を1/60で切り取ることで、淡い光を作り出す |
いかがでしょうか。
自分的には30点の内容でしたが、カメラの設定など参考になればと思います。
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