最近のカメラ買い替え事情
2015年の4月にフルサイズが欲しい病を発症し、中古で程度の良さそうなD600を購入。それまで使っていたのはAPS-CのD7000。
APS-Cとフルサイズなんて然したる違いは無いだろうと思っていたが、試し撮りをした瞬間からダイナミックレンジの広さとノイズの少なさに驚愕。
一気にAPS-Cには戻れない身体に。
D600が無償でD610に交換される
D600はセンサーのクリーニングが無償なのでちょこちょこサービスセンターに持ち込んでいると、シャッターユニットの交換を提案されたので、交換してもらい気分一新リフレッシュ。その後もセンサーゴミが気になりだすとサービスセンターに持ち込む。
購入から1年半後の2016年11月、サービスセンターに清掃に出すと、D610との交換を薦められる。
D600という響きが好きだったので、すこし悩むも、中古品が新品になるというわらしべ長者状態に目がくらみ、交換をしてもらった。
D600からD610への交換プログラムは2020年1月10日で終了しました
D610の不満
D610の吐き出す絵に不満は一切なかったが、暗所AFの弱さとAFエリアの狭さ、AF性能には不満があった。特に今後、子供が小学校になり運動会などを撮影する機会にD610のAFでは物足りなくなるのではないかと。
その打開策として、AFに定評のあるD7200をいずれ中古購入し、望遠担当として使うシナリオをずっと持っていた。。
APS-Cでは焦点距離が1.5倍になるのと、1.3クロップしても1500万画素あるので、200mmズームでも約400mm相当となり、便利この上なし。
しかし、年に数回しか使わないカメラを買うのもバカバカしい。
それにメインのD610よりAFが強力だと下克上になってしまい、D610を上位機種に買い換えたくなってしまうかもしれない。
D810購入顛末
D810が手の届く価格になってきた
というわけで、モヤモヤしていた2018年11月、D810の中古価格の下落が目に付いてきた。Z7の発売により一気に価格が下がって来た感じ?
D810はDXクロップをしても1500万画素あるし、D4s譲りのAFという謳い文句。
これならD7200を買わなくても普段使い兼、いざという時の望遠担当として末永く使える。
D610は旅行用などのサブ機とすれば万事解決。
中古品を物色
というわけで、マップカメラとキタムラで中古を物色したところ、キタムラで気になるボディを発見。シリアル番号がかなり最近のボディなのに124,000円の価格表示。
掲載写真を見る限りスレなど見当たらない極上ボディ。
それなのにB判定となっている。
(B:並品 外観に比較的目立つキズや擦れがある。テカリなどがあるが、正常作動するもの)
備考として「ファインダー内にゴミあり」と書いてある。
おそらく、目立つゴミなのでこの価格なのかと。
極上品のD810を発掘
さっそく、最寄のキタムラに取り寄せ、チェックをすることに。キタムラは全国の店舗で取り扱っている中古を指定のお店に取り寄せ、確認をしてから購入することができる。
個人的に中古を買うときに気にしているのが、シリアル番号とレリーズ回数。
シリアル番号が大きいほど最近の製造固体なので経年劣化も使用頻度も低いはず。
レリーズ回数については車で言うところの走行距離、いくらボディが新品同様でも、スタジオなどで使われていた場合、レリーズ回数が20万回越えということも考えられる。
そのため、レリーズ回数を調べるべく、キタムラにPC、SDカード、バッテリー、レンズを持ち込んだ。
いよいよD810とご対面、実物を見てもスレ一つない。
底面を見ても、雲台の跡も付いておらず、新品同様。
ファインダーのゴミとやらを確認すべく、ファインダーを覗く。
しかし、チリすら見つけることのできないクリアーなファインダー。
店員に聞くと、ライトで照らせば見えるかもとのことで、マウント側からLEDライトを照射してくれた。
すると、化繊から出たような、黒い2mm程度のS字を描く毛がうっすらと見えた。
そこまでしないと気付かない程度のゴミ。
(まあ2mmの毛なのでゴミとしては大きい)
店員に、このゴミはフォーカシングスクリーンとプリズムの間に入っているのかと尋ねると、詳細は分からないけど、ブロアーで吹けば取れるかもしれないとのことで、吹いてもらう。
ファインダーを確認すると、さっきのゴミがファインダーの端っこまで移動していた。
これならサービスセンターで簡単に取れそう。
ボディの確認が終わり、いよいよレリーズ回数の確認。
店員にレリーズ回数を調べたいなどと言うと断られる可能性もあるので、 マウントの歪みからくる片ボケなどを確認したいので撮影させてくれと言い、50mmをセットしてファインダーを覗く。
ファインダーの中は見たことも無いような明るさ。
D810のペンタプリズムは、コーティングの改良により、透過率の向上とニュートラルな色味を実現しているらしいが、ここまで違うとは。
そしてレリーズをする。
D610とは全然違うフィーリングの上品でソフトな指への振動。
これが上級機のレリーズか、気持ち良すぎる。
あまりの衝撃に、隣にいたワイフに説明するも、カメラに興味のない女子には理解されるはずもなく。。。
余韻に浸ることしばし、PCに撮影したJPGを読み込ませ、レリーズ回数を調べる。
EXIFを確認 |
普段はレリーズ回数など調べないので、どこに表記があるのかわからず、少々手こずる。
奇跡の価値は |
670?
え?
ちょっと一瞬理解ができなかった。
間違いかと思い、もう一枚写真を撮って調べると671にカウントアップ。
670回ってほぼ未使用ですよ。
なにこれ?
レリーズ回数が1万回前後なら即買いのつもりで来ていたので、悩む間もなく店員に購入を伝える。
店員が「この綺麗さでB品はありえないですよね、ボクならA判定にしますね。」と話しかけてくる。
レリーズ回数は調べたかと聞かれたので、正直にゲロったところ、店員もマジ驚愕。
おそらく、ファインダーにあった大きめのゴミと、箱、説明書、ストラップが無いのでB判定とのこと。
キタムラではレリーズ回数のチェックはしないらしい。まあレリーズ回数を公開している中古屋など見たことないが。
D810ストラップが無いのは残念、なぜか新品のfor professionalと書かれたNikonのストラップが付いてきた。
D810のオーナーに
というわけで、極上品のD810を124,000円という状態を考えたらタダ同然の値段で入手してしまいました。ワイフにはD7000、FM2/T、Ai 35mm F2S、Ai 50mm F1.4s、Ai 105mm F1.8s、Tokina 12-24mmを売り払ってお金を作るのでと説明して許しを請いました。
ファインダーのゴミについては、撮影をする度に場所が変わるので、ブロアーをガンガン吹いてやったらどこかへ消え去り、 晴れて非の打ち所の無いボディになりました。
そのうちD610との実写比較をしてみたいと思います。
ここの記事を読んで、自分もD600をニコンに持ち込み、無料で清掃サービスを受けました。次回黒点問題が再発したら新品交換を受けれそうだと分かり、頑張って(!?)酷使して、無事に(!?)黒い点問題が再発しました。いざ、ニコンに持ち込むぞ、予約するぞ!とウキウキしながらWebでホームページを覗いたら、なんと2日前に「新品交換サービスは終了しました」というお知らせを見て愕然としました。残念ながらD600(中古)→D610(新品)への夢は絶たれてしまいましたが、、、D810の購入にたどり着きました。今、手元にD600とD810が並んでいます。
返信削除伊作さま
削除閑古鳥の泣いているブログへの書き込みありがとうございます!
交換サービスが終了とは驚きです。
実は、交換をもっと待てばD610がディスコンになってD750とかに交換されるのではと思っていたのですが、まさかの終了ですか!
残念なお気持ち、実に察します。
私は未だにD810と並行してD610も使っていますが、使えば使うほど名機だなと思います。
D810に不満があるわけではないですが、何年かしたらD850に浮気をしてしまいそうです。