カブトムシ飼育でコバエが発生した場合の対策

昆虫を飼育すると悩まされるのがコバエ。
ケース内をブンブン飛び回っているのは絵的に良くないですし、ママにカブトムシの処分を命じかねられません。
私の経験からコバエ対策を説明したいと思います。

カブトムシ飼育でコバエが発生した場合の対策

コバエが発生してしまった場合の対策と、発生をさせない対策を説明していきたいと思います。

マットを捨てる

いきなりですが、一番手っ取り早いのはマットを捨てて、新しい物と入れ替える事です。
小バエは産卵から成虫になるまでのサイクルが1週間~2週間。
鼠算式に猛烈に増殖をします。
不のサイクルを断ち切り、新規一点、ニューマットで飼育をしましょう。

小バエ対策グッズを使う

普通の人ならドラッグストア等で売っている小バエ対策グッズを使おうと考えると思います。
しかし!コバエの種類によってはまったく効果を示さないため注意が必要です。

小バエの種類

ノミバエ・ショウジョウバエ

ノミバエ
ショウジョウバエ
よく見かけるコバエです。
生ゴミを好むコバエなので、カブトムシのエサに引き寄せられてやってきます。
これらのコバエはドラッグストアなどで売っているコバエの捕獲殺虫用品を置いておけば対応が可能です。


めんつゆトラップと言われる、ペットボトルにめんつゆと中性洗剤を混ぜた物を入れて置いておくだけでも簡単に捕獲殺虫ができます。


キノコバエ、チョウバエ

キノコバエ
チョウバエ
こいつらは非常に厄介です。
チョウバエはカブトムシ飼育ではあまり見かけませんが、キノコバエはマットの中の有機物をエサとするため、昆虫マットは絶好の繁殖場。
一度発生をしてしまうと、根絶はほぼ不可能で、ケースの中は何千匹ものキノコバエが沸いてしまいます。
キノコバエの幼虫はマットを食べるため、マットも劣化してベタベタに。

捕獲殺虫用品も一切効かず、捕獲するにはハエ取り棒を置くくらいしかないですが、繁殖サイクルが早く、ハエ取り棒程度では焼け石に水です。

潔くマットを捨ててしまうのが最善かもしれません。


カブトムシ飼育でコバエを発生させない対策

何も無いところからコバエは沸きません。
コバエを発生させない対策です。

コバエの侵入経路をふさぐ

コバエの侵入経路は主に2通りです。
  • 蓋の隙間から入ってくる。
  • マットにもともとコバエの幼虫や卵がいた。

隙間から入ってくる小バエについてはケースと蓋の間に挟みこむシートを使えばほぼシャットアウトが可能です。
ただし、このシートはクワガタがよく破きます。
飛んでシートに止まり、破ってしまうのです。
クワガタが飛ぶのは大抵夜中。破られたのに気付かず、コバエの大量侵入をゆるしてしまうというこが多々あります。


そこでお勧めなのがクリーンケース


クリーンケースは空気穴が極小のスリットになっているため、コバエの侵入を許しません。
カタログから抜粋


また、臭いも外に出ずらいため、コバエを引き寄せる事も少ないです。
蓋が完全に透明なので昆虫観察にもってこいです。
カタログから抜粋

マットを使わない飼育をする

やっかいなのが、マットに最初からコバエの幼虫や卵がいる場合です。
品質の悪いマットには害虫が入っていることが多いですし、高級なマットでも保管方法によっては、通気穴から産卵をされてしまうこともあります。

マットを電子レンジでチンしたり、熱湯をかけるという方法で撲滅させることも出来ますが、菌糸などの有用な菌も死滅してしまい、良質なマットではなくなってしまいます。

一番のお勧めはマットを使わずにハスクチップを使うことです。

ハスクチップとは
椰子の実から種子を取り除き、灰汁を取り除いたチップ状のものです。
吸水性や保水性が良いことから、主にガーデニングや爬虫類飼育に使われています。

ハスクチップをケースに数センチ敷けばOK。
転倒防止材の役目も果たしますが、カブトムシの場合は起き上がれないこともあるので、樹皮などもいっしょに入れれば完璧です。
コバエが侵入しても産卵できないため、増殖することもありません。


汚れても、漬け洗いをして干せば再利用可能なので、マットを使うよりもコストパフォーマンスに優れます。


上記の対策で、今年はコバエに悩まされる事もなく、健全な昆虫ライフを楽しんでいます。

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