その際の体験と調べて分かった事を書き綴りたいと思います。
昆虫虐待だと思う人もいるかもしれませんが、私の失敗談から同じような事故を減らせればと思います。
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1. カブトムシやクワガタに殺虫剤をかけてしまった時の対策
・ 飼育ケースにダニが発生
公園でコクワガタを大量にゲットしたため、今年はコクワのブリードにも挑戦をしようと思い、産卵セットを組んでコクワのメスを入れました。メスは産卵を始めたらしく、エサも食べずにマットの中に潜りっぱなしだったので、ケースを開けることもなく放置をしていました。
1週間後、霧吹きでもしようかとケースを開けると、白いダニがマットの上を歩き回っているではあーりませんか。
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昆虫飼育においてダニはあまり気にしなくても良いらしいけど、かなり数がいたのでなんとかしたい。
放っておいたら増えるだけだし。
昆虫用のダニ除け剤を買えば良いのだけど、今すぐなんとかしたい。
物置を漁っていると、ダニブロッカーというスプレーを発見した。
寝具とかにかけるスプレーだし、ブロッカーというくらいだからダニ除け程度で殺虫成分は無いだろうと思い、昆虫ゼリーだけ取り出して、ケースの中に噴射。
・ ダニブロッカーでコクワガタが瀕死
数時間後、ケースを見ると、潜って産卵中だったはずのメスがマットの上でひっくり返っている・・・どうやら完全なる殺虫成分が含まれていたらしい。
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画像はオスですが・・・ |
とりあえずメスを取り出してみると、わずかに脚が動いている。
地面に置いてみるが、すぐにひっくり返ってしまう。
これはだめかもわからんね、ということで、ケースではなく虫かごに入れ、週末にでも息子とお墓でも作ってあげる決心をした。
息子はと言うと、メスが元気になるように七夕の短冊に書くと言い出すも、まだ字の書けない4歳児は、クワガタの「く」は書けたものの、「わ」がうまく書けずに怒って断念し、願い事は中止。
まあ、絶対助からないので、なまじ短冊など書けなくて良かったなと。
翌日、他のケースをチェックするついでに虫かごの中を見ると、メスは完全に仰向けで硬直していた。
南無。
・ 奇跡の復活
さて、それから2日。毎朝の日課であるクワガタ観察のためベランダに出た息子が
「メスが動いてる!」
と叫んでいる。
仰向けで脚が少し動いている程度を想像していたが、見に行くと、6本足で元気に歩行をしている。
七夕の短冊がちゃんとかけていれば奇跡の美談になったはずだが、放置プレーをしただけなのに復活をしてしまった。
飼育ケースに入れるために手で掴むと、かなり力強く指の上で動いている。
まさかの完全復活。
もしくたばったのが土曜とか日曜の午前ならお墓を作って埋めてたとこだった。
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・ 産卵木とマットの再利用
奇跡の復活を遂げたので、また産卵をしてもらおうと思うが、ダニブロッカーをかけてしまった産卵木とマットをどうするか思案。ダニブロッカーの主成分はフェノトリンという薬剤。
いろいろなサイトで調べてみると
「とくに残効性、速効性がある」という説明もあれば、
「残効性や人への影響が少ない」という説明をしているサイトもある。
・ 天日干しの効果は
まあ天日干しをすれば成分も消えるだろうと思い、産卵木は水に2日間漬けて、マットは3日間天日干しをしてみた。どーんといこうや。
再度産卵セットを組み、前回はメス1匹だけだったが、この騒動の間に真昼間から樹液にかぶりついていたメス(産卵準備で昼夜問わず吸っていたと思われる)を公園で発見していたので、2匹のメスを投入し、卵を倍産ませる作戦に出た。
新産卵セットにメスを入れると、勢いよくマットへ潜っていったので、殺虫成分は消えたと思い、安心。
ところが、翌朝産卵セットを見ると、二匹ともマットの上でひっくり返っている!!!
まさか、まさかの大失敗。
2度目の失敗でシャレにならんので、殺虫成分について真面目に調べてみました。
2. 市販の殺虫剤について
市販の殺虫剤は大きく2つの成分に分けられます。・ ピレスロイド殺虫剤
ピレスロイド系はノックダウン作用を起こす事が特徴。ノックダウンというのは、麻痺や痙攣を引き起こす事により、活動停止状態に持っていく作用。
ピレスロイド系はの薬剤は以下のような種類があります。
即効性
- ピレトリン
- アレスリン
- フタルスリン
- フラメトリン
- フェノトリン
- プラレトリン
- モンフルオロトリン
致死性
- レスメトリン
- シフルトリン
- メトフルトリン
- トランスフルトリン
揮散性
- エムペントリン
- トランスフルトリン
- プロフルトリン
- メトフルトリン
残効性※2つの効果に優れている物もあるので重複しているのもあります
- フェノトリン
- ペルメトリン
- シラフルオフェン
有名な製品としてはアースジェット、ゴキジェット、キンチョール、ダニアース、蚊取り線香などに含まれます。
一般的な殺虫剤に該当するようです。
バルサンなどにはピレスロイドの他に、オキサジアゾール系の殺虫成分が含まれているようなので、注意。
・ 有機リン系殺虫剤
ノックダウン効果はいまいちですが、殺虫効力がすぐれます。まちがって有機リン系の殺虫剤をかけてしまった場合は諦めるしかなさそうです。
有名な製品としては、バポナ殺虫プレート、バルサンうじ殺し乳剤などです。
一般の人はあまり使わない部類の殺虫剤です。
3. 殺虫剤をかけてしまった場合の処置
というわけで、今回産卵ケースに噴霧してしまったダニブロッカーは即効性と残効性が高いフェノトリン。幸いにして、ぬいぐるみや布団などに噴霧する目的の物であるため、成分は強くなく、一時的にノックダウン症状が出たが、回復したと思われる。
先述の調査により、フェノトリンは殺虫効果は低いが、残効性が高いということが分かったので、麻痺が長引いて酸欠などにならないように、出来る限りの処置をしてあげることに。
クワガタは腹の側面に気門があるため、おそらくそこから成分を取り込んでしまったと思われる。
処置としてコクワを水洗いし、特に気門部分はよく洗ってあげました。
成果があったのか、夜には元気になり、昆虫ゼリーを食べるように。
3日間休ませた後、新しいマットと産卵木で産卵セットを作り、今では元気に産卵活動をしているようです。
(潜りっぱなしだからわからんけど)
4. まとめ
というわけで、不慮の事故で殺虫剤を浴びせてしまった場合は、諦めずに水洗いをして様子を見てみましょう。ノックダウンだけであれば、復活する可能性もあるはずです。
一度でも殺虫剤をかけてしまったマットなどは潔く捨て、ケースはよく水洗いしましょう。
ダニが発生した場合は昆虫用のダニ防止グッズや、天然ハーブのみを使用した製品を使用しましょう。
教えてください。
返信削除カブトムシの卵を観察していたら、ダニが発生していました。
どうすれば良いでしょうか?
宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
削除正直なところ、マットには必ず線虫やダニは発生してしまいます。(最初からいる)
ダニや線虫は幼虫にはほとんど影響を与えませんが、気になる様でしたら一度マットを天日干ししてダニを駆除するくらいしか方法がないのが現状です。
マット用のダニ除け剤もあくまでも忌避するだけですので、極端な効果は望めません。
我が家では産卵時は三晃商会 WILD ワイルド育成マット
2令以降はマルカン バイオ育成幼虫マットを使っていますが、どちらともダニ等の混入は少ないと感じています。