コクワガタを飼育しよう ②産卵確認

前回6月3日に産卵セットを組んでから1ヶ月、産卵の確認をしてみました。

前回のお話
コクワガタを飼育しよう ①産卵準備
 

コクワガタを飼育しよう ②産卵確認

いきなりダニ発生

前回6月3日に産卵セットを組んだ時はメスが1匹しかいなかったため、1匹のみを投入してのスタートでした。
投入してすぐにマットに潜り、まったく姿を現さないため、順調に産卵をしていると思い、放置プレー。
1週間後、エサの交換でもしようとケースを開けてみると、コナダニがうじゃうじゃいるではあーりませんか!!

多少のダニは問題ないらしいけど、対策をしなければ増え続ける一方。
いますぐなんとかしたいので、家のクローゼットを漁っていたところ、ダニブロッカーという寝具やぬいぐるみにかけるスプレーを発見。
それを噴霧したおかげで大変なことになりました。

その時のお話
カブトムシやクワガタに殺虫剤をかけてしまった時の対策

メス2匹で再スタート

そんな紆余曲折があり、6月16日に再度新しい産卵セットを作成し、殺虫剤で汚染されたメス2匹での飼育を開始。
最初に産卵セットを組んだ時は、地上にも出ず潜りっぱなしだったのに、今回は夜になると2匹共地上に出てきてケースから出たそうにうろうろしたり、ケースを手でガリガリしたりしている。
2度の殺虫剤による瀕死体験で卵を産めない身体になったのではという思いがよぎるも、成す術がないため、オスを1匹投入してみることに。

オスの投入

6月23日にオスを1匹投入。
願わくば、両方のメスと関係を持ってもらいたいところ。
オスを投入した翌日、ケースを覗いてみると、オスとメスが寄り添ってゼリーを食べている。
おお、これは再ペアリング成功か。

もう一匹のメスには見向きもせず、べったりしているところを見ると、一途なオスらしい。
もしくはもう一匹のメスがブサイクなのか。

べったり期間は1日ほどで、その後は夜になると3匹でうろうろしているだけ、産卵する気あるんかい。

産卵マークの確認

コクワガタは産卵をする時に産卵マークと呼ばれる特徴的な印を木に残すらしい。
なので、このマークがあれば少なからず産卵行為に及んだということ。
産卵マークはこんなマーク
(・)
真ん中の点が卵を産んだ穴で、その周りを削り取るらしい。

メスに産卵能力が無いことも考えられるので、オスを投入してから7日後の6月30日に産卵木を取り出してみた。
何か跡はついている?
これは単に木の模様か?

微妙すぎる、齧った跡のような気もするし、元々の模様だった気もする。
これぞ産卵マークだと確信できる物はない。。。

オスが無能だという事も考慮して、オスをもう1匹投入することにしました。

メスの取り合い

夜ケースを見てみると、1匹のメスをめぐってオス同士がケンカしている。
普段は温厚なコクワガタがバックブリーカーをしているのを見るのは新鮮。
しかし、メスは2匹いるのに、なぜ1匹ばかりを取り合うのだ。

やはりよほどブサイクなメスなのだろうか。
それともコクワガタじゃなかったりして。

オスの取り出し

ケンカばかりしているし、オスがいるせいで落ちついて産卵ができないかもしれないので、7月4日にオスを2匹取り出し、当初と同じくメス2匹だけにしてみました。



産卵木がボロボロに

前回産卵木を確認してから1週間後の7月7日、エサの交換と霧吹きのためにケースを開けると、産卵木の一部が大きくめくれているのと、思いっきり齧った跡がついている。
この間も夜になるとメス2匹でフラフラしていたけど、いつの間にか仕事をしていたらしい。

これはハッキリ削られている
産卵木を取り出して見ると、裏側でメスが齧りついている。
大きく木を削り取っていた

それどころか、1週間前とは全然違う形状になっている。
ごっそり剥き取られている

はっきりそれと分かる産卵マークは無いものの、齧りまくりだよ。

木の断面には思いっきり穴が開けてあるし!
なんじゃこりゃ

これは期待大なのでは!

その後もメスはうろつく

こんな状態になっていながらも、夜になると2匹でフラフラしていて、とても真面目に産卵をしている雰囲気はない。
エサも大して食べないし。
それでも木を削っているので、何かしら意味のある行動だとは思うのだか。

しかし、殺虫剤事件もあったし、実はこのメスはもう3年目で産卵がほぼ不可能な固体かもしれないし。
2匹いることで落ち着かなくて産卵しないかもしれないし、もう1匹が産んだ卵を即食べてるかもしれない。

なんだかモヤモヤしっぱなしなので、意を決して産卵木から割り出しをしてみることにしました。

割り出しとは
産卵セットから卵や幼虫を取り出す事です。
割り出して個別飼育にすることで、共食いを防ぎます。

産卵木からの割り出し

当初予定では、割り出しはせず、発酵マットと産卵木の放置だけで羽化までもちこむ予定でした。
主流は菌糸ビンらしいけど、野生昆虫にそこまでいたせりつくせりする気は無し。
発酵マットで十分でしょ。

7月14日、産卵セットを組んでからほぼ1ヶ月で割り出しです。
一般的には1ヶ月経ったところで、メスを取り出し、更に1ヶ月放置して幼虫が2令くらいになったタイミングで割り出すらしい。
今回は1ヶ月なので、1令幼虫か卵ってとこでしょう。

我が家は個別飼育をしない予定なので、今回の割り出しの目的は単純に産卵確認です。
もし産卵を確認できたら、産卵木を産卵セットに戻し、メスだけを取り出すつもりです。

産卵木の確認

7日ぶりに取り出した産卵木。
更に齧り取られてボロボロに。
ボロボロ

横穴も更に大きく

反対側も削られてる

木の年輪部分に指を入れると、朽ち木だけに簡単に剥ぎ取れていく。
しかし、外周部分には幼虫の食痕などは見当たらず、コナダニやカブトホソトゲダニがいる。
こいつらはどこから沸いてくるのだろう。

幼虫発見!

外周には何も無く、中心に近い部分を剥ぎ取ると、小さな穴が!
小さな穴発見

裏を見ると、孵化したてと思われる2mm程度の幼虫が!
生まれたて!

ちゃんと産卵をしたようで良かったけど、これはいくらなんでも小さすぎ
この卵はかなり深い場所に産んだようだ。

産卵を確認できたら産卵木を戻してメスを抜く予定だったけど、少なくても10匹は幼虫がいる状態を期待していたのに、中心部分からようやく生まれたてが1匹というのは、まだまだ産卵途中な気が・・・


更に剥ぎ取ると、木の切り落とし部分に卵が!
まん丸の穴は椎茸栽培の穴です

その後も孵化したての幼虫と、卵を発見。
さっきと同じサイズの幼虫

穴の奥に産まれた卵

ざっと、幼虫2匹に卵2個を発見。

早すぎた割り出し

コクワガタは15から30個は産むらしいので、やはりまだ産み途中ってことかしら。
孵化までの日数は10日~20日間とのことなので、逆算すると、産卵木を齧り始めた日あたりになる。
オスを抜いてから産卵木を齧りだしたので、それまでの環境が悪かったか。

とりあえず、殺虫剤での瀕死を2度も経験しても産卵能力があることは分かった。
でも4つじゃ心もとない。
完全にフライングゲットしてしまったようだ。
まあ初めてのコクワガタブリードで事件もあったので仕方ないが・・・

まだ生んでくれることを期待して、バラバラになった産卵木をケースに入れてみた。
メスもそのまま2匹を投入。
割いてバラバラになった産卵木
こんなバラバラな産卵木でも産んでくれるかしら。

割り出してしまった幼虫と卵は軽量カップに砕いた産卵木といっしょに入れてみたけど、成長させるのは厳しいかなあ・・・
お米用の軽量カップに朽ち木と幼虫と卵を投入


そんなわけで、せっかちな性格が災いし、いきなりピンチに立たされたのでした。

まとめ

殺虫剤での瀕死体験を2度しても、産卵能力には影響がないようです。
なかなかマットに潜らないように見えていても、実は水面下で産卵木を齧り、産卵をしているようです。
産卵木を齧りだしていたら、それから1、2ヶ月は様子をみてみましょう
他の成虫がいると気が散るようなので、産卵セットにメス1匹だけのほうが効率がよさそうです。

更に産卵が進み、割り出してしまった幼虫や卵が成長をしてくれれば8月中旬あたりに幼虫飼育編を書いてみたいと思います。

続編
コクワガタを飼育しよう ③幼虫ラッシュ~越冬準備

3 件のコメント :

  1. 初コメント失礼します。
    いつも楽しく拝見させていただいております。

    マット、菌糸飼育の他に材飼育というものがあります。
    材飼育の場合は綺麗な個体が生まれることや、羽化不全が少ないというメリットがありますが、栄養は菌糸ビンには劣るので大きい個体は望めないというデメリットがあります。
    また、ある程度放置しても大丈夫なので忙しかったり交換が面倒だったりする場合にはオススメです。

    無事幼虫が羽化することをお祈り致しております。

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    1. コメントありがとうざいます!
      現状は5歳の子供に完全変態の昆虫飼育を学ばせながら自分も楽しんでいる状況なので。
      子供がもっと大きくなっていろいろな欲が出てきたら、先人の知恵を拝借していろいろと育成方法を試してみたいと思います。

      飽きるまでのらりくらりと更新をしようと思うので、暇つぶし程度に閲覧いただければと思います。

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