ピカピカの一年生 入学の記念写真を撮らせてもらったお話

近所に住む知人とメッセンジャーでたわいもない話をしていた所、会話の流れで4月から小学生になる知人の息子の入学記念写真の前撮りをすることに。
ちゃんとした記念撮影は未経験なので、試行錯誤をしながら撮影をしたお話です。
アマチュアカメラマンだし、こちらとしては練習として撮らせてもらうので、当然無償です。


ピカピカの一年生 入学の記念写真を撮らせてもらったお話

事前ロケ

撮影をすることが決まったのが金曜日の19時。
撮影は翌日土曜日の午前9:30。
わずか半日しかなく、事前のロケハンをする暇も無いため、場所は自宅前の親水公園。
ちょうど桜も満開だし、けっこう撮り慣れた場所なので脳内ロケハンで対応。

準備した機材

  • D610
  • マルチパワーバッテリーパック MB-D16
  • AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
  • AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR
  • シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
  • スピードライトSB-600
  • レフ板

撮影時間は30分程度を予定していたので、70-200をメインにしながら、空や桜を大きく入れた絵も欲しいと思ったので、24-70も用意。
あと、時間があればフィッシュアイを使い、誰も見たことの無い、心を揺さぶる構図を試してみたかったけど、時間切れで使わなかった。
同じくレフ板も未使用。

撮影当日

雲ひとつ無い快晴で撮影日和。
ポートレートとしては曇天のほうが楽だけど、今回は空と桜も入れたかったので絶好のコンディション。

15分ほど早く現場へ行き、構図のチェックや露出のチェック。
普段は絞り優先+シャッタースピード低速限界設定の組み合わせで撮影をしている。
今回はキャッチライトと、青空バックの時に空に露出を合わせるためにスピードライトを使用する。

正直なところ、カメラの露出オートとTTL調光の組み合わせの仕組みをさっぱり理解しておらず、 特に青空に露出を合わせて人物をスピードライトで持ち上げるには人物にAEロックをすればいいの??という状態なので、使い方もわからず失敗するよりは、マニュアル発光にしてとりあえず光をぶち当てたい。

しかし、絞り優先でマニュアル発光をするとなぜかFP発光をしてくれず、同調速度までシャッタースピードが低下してしまう。
先日、これを知らずに手振れを量産という憂き目にあったので、今回は慣れないマニュアル露出で行くことにした。

撮影開始

定刻よりやや遅れて、ランドセルを背負ったピカピカの一年生がママと2人でやってきた。
挨拶も程ほどに撮影開始。

まずは露出の確認を兼ね、とりあえず逆光で立ってもらってシャッターを切る。
身体も表情もガチガチなので、「ちょっと笑ってみよう」とか「ママとなにかお話してみよう」とか「ジャンプしてみよう」と言ってみるも、あまり効果が出ず。

得意のエロトークで子どもを笑わすわけにもいかないので、とりあえずかしこまったポーズの撮影は後回しにし、走らせて躍動感のある写真から始めることにした。

走る

シャッタースピードを1/1000、AFモードを中央一点のAF-Cにし、

「じゃあおじさんに向かって走ってみよう!」

と、走らせてみた。
なかなかエンジンがかからなかったので

「運動会を思い出してー」

とか声をかけ、ようやく調子が出てきた。

Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 200 mm / f/5.6 / ISO 800 / 1/1000 sec /
Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 170 mm / f/5.6 / ISO 800 / 1/1000 sec /

後ろで座り込んでいる人がいるのがちょっとね・・・
画像編集が得意なら消すんだけど。


バストアップ

桜の花を入れてバストアップ。

Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 200 mm / f/5.6 / ISO 400 / 1/500 sec /
頭の後ろに木の幹を持ってきてしまったのが大失敗。
被写体にばかり気が行ってしまっている証拠だ。

全身

奥行きがあり、日陰と日向の混在する場所で、横から花びらを撒いてもらった。

Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 112 mm / f/5.6 / ISO 400 / 1/500 sec /
日陰に立ってもらったけど、背後に日を当てて身体の左側に光の輪郭を出したほうが良かったかなあ。
被写体に夢中で全然光を読んでいない証拠だ。

花吹雪

花びらを集め、手のひらの上で吹いてもらった。
花びらを止めたかったので、シャッタースピードを速めに設定。

Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 200 mm / f/4.5 / ISO 320 / 1/800 sec /
花びらは止まったけど、被写界深度が浅くてぼんやり。
もっと絞り込めば良かった。

2ショット

だいぶほぐれてきたので、ここら辺でレンズを24-70に換え、空を入れた撮影に。
地面に仰向けになり、 桜を大きく入れ、空が飛ばないように露出を下げ、人物は持ち上げるためにスピードライトをフル発光。

Nikon D610(24-70 mm f/2.8) 42 mm / f/5.6 / ISO 200 / 1/500 sec /
空が青々と出る露出ではフル発光でも顔が暗かったので、全体の露出を上げて対応した。
調光に詳しければもっとなんとかなったのだろうか。
もっと絞って桜をはっきり出せば良かった。

ジャンプショット

続いてテレ端で桜と空を大きく入れ、ジャンプをしてもらう。
Nikon D610(24-70 mm f/2.8) 24 mm / f/5.6 / ISO 400 / 1/1000 sec /

ワイド側を使った事で、2ショット写真と同じ絞りでも被写界深度が深くなった。
できれば左下の家が入らない角度にしたかったが、一年生のジャンプ力ではこの角度が限界。

広角ダイナミック

堤防の下に降り、トップ光気味の順光で下からあおる。
Nikon D610(24-70 mm f/2.8) 24 mm / f/8 / ISO 200 / 1/640 sec /

ダメ元でフル発光したスピードライトがどのくらい効果があるのかは謎だが、予想よりも面白い絵になった。

ようやく正当な記念撮影

完全に打ち解けたところで、ママとの2ショットを望遠で。
Nikon D610(70-200 mm f/4.0) 160 mm / f/4 / ISO 100 / 1/400 sec /

 まとめ

というわけで、初めて記念撮影的なものを撮らせてもらったのですが、経験不足からくる引き出しの少なさは仕方ないとしても、光をしっかり読まないとか、背景まで気が回らないとか、反省点ばかりでした。

でも写真は非常に喜ばれたので、一応60点というところで。

なにはともあれ、現像中に楽しそうな子どもの表情を見ていると、こちらまで幸せになるし、写真を喜ばれるのは満足感がたっぷりです。

今後もいろいろ撮らせてもらいたい所ですが、ワイフが「子どもの世話をこっちにまかせて自分の好きな事をしているのは何事か」とキレているので、淡い妄想で終わりそうな今日この頃。


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