4年目の正直 ノコギリクワガタの羽化に成功

 さて、おもいっきり放置をしていたノコギリクワガタですが、今さらその後の報告をしたいと思います。


 

前回の産卵記

3年目の正直 ノコギリクワガタを産卵させよう



まさかの幼虫全滅

前回、3年目にしてようやくノコギリクワガタの産卵に成功し、産卵してはプリンカップに入れて個別管理をしていたところ、10匹の幼虫が孵化しました。

 2令幼虫くらいになったところで、発酵マットを入れたケースに10匹を移し、ノコギリの幼虫は水分多めが好きというので、カブトムシにくらべて水分を多めにしてしばしの放置。

1ヵ月放置をしたところで、ケースの周りに幼虫の姿が見えないことに気づく。

ケースをひっくり返してみると、全部の幼虫がブヨブヨになって溶けてるではあーりませんか。

調べてみると、ブヨブヨ病と言うらしく、マットの状態悪化や水分が多すぎると致死率100%のブヨブヨ病になるとか。

3年かかりでようやく産卵と孵化に成功したノコギリたちは、あっけなくお空に帰ってしまいました。

残党を発見

ブヨブヨ病のマットの片付けと一緒に、最初の産卵用に使ってゴミ袋に入れて2か月ほど放置して、乾燥しきって塊化した黒土ミックスのマットをほぐしていると、中から極小の幼虫が出てきた。

どうやら、最初の産卵用マットから回収しきれなかった個体っぽい。

こんな水分も無くほぼ栄養の無い黒土の塊の中で生きていたようだ。

あわてて他の黒土も割って確認すると計3匹の幼虫を発見!

またブヨブヨになってしまわぬよう、あまり加水しない発酵マットに前回産卵木として使った朽ち木を入れ3匹の幼虫を投入。

この時点ですでに10月も中旬ともう冬が近い時期、こやつらは大丈夫だろうか。

割り出し

2020年10月に孵化した幼虫君。ちょくちょく確認をしていたが、3匹とも朽ち木に潜ったらしく、まったく姿を見せない。

翌年の5月になり、そろそろ蛹化して羽化するのではないかと思っても、気配が変わる雰囲気がない。カブトムシと違い燃費が良いためマットも全然減らず。 

もしかして朽ち木の中で蛹化して外に出られないのでは?とかいろいろな思いが錯綜し、とりあえず朽ち木を割ってみる事にした。

マットから朽ち木を出して手で割いていくと、プリプリの幼虫が3匹。


サイズ的にまだまだ蛹化するサイズじゃない?などと思いながら仕方なくマットに戻す。

まさかの越冬

5月に割り出した幼虫たち、そのうち蛹化して夏には羽化するものと思いきや、そんな気配全く無く、2年目の冬を迎えてしまった。

とりあえず凍死されても困るので、ベランダから玄関にケースを移動させたけど、本当に大丈夫なのだろうか。

3年目とうとう蛹化

3年目の春を迎えるが、一向に蛹化する気配がない。本当にこいつらはノコギリクワガタなのだろうか。

そして7月になりケースを見ると、端っこで幼虫が茶色くなりはじめている。

 


そして2日後には真っ白な姿に!

オスやね

 

さらに1か月後の8月には羽化しているのを確認(写真どっかいっちゃった)

地上に出てくるのを待っていたものの、9月になっても出てこず。。。。

掘り起こそうかと思ったけど、この時期に羽化した個体は更に越冬することもあるらしいので、ダメ元でこのまま放置することに。

まさかの4年目 感動の羽化

さて2023年4月、気温がグッと上昇し、そろそろ地上に出て活動をしてもいい頃?。

というか、羽化してから7か月も経ってるから餓死しちゃうでしょ、さすがに。

そして4月13日の朝、ケースを確認すると!


 

水牛のように立派なアゴのオスがひっくり返っているじゃあーりませんか!

まだダイソーには昆虫ゼリーがないので、通販で取り寄せるまでの代用として、ハチミツをベースに作った簡易樹液をティッシュに染み込ませて与えてみる。


 

それから1週間の間に3匹のオスが羽化。
一匹は羽が完全に閉じない状態だったけど、ずさんな管理をしていたから仕方ないか。

 

まとめ

時系列で追うと
  • 2020年10月 孵化
  • 2022年 7月 蛹化
  • 2022年 8月 羽化
  • 2023年 4月 活動開始
 
というわけで、秋ごろに孵化した場合、翌年に蛹化することは無く、約2年も幼虫として生活をするらしい。
しかも羽化が夏の終わり頃になると成虫のまま蛹室で越冬するというカブトムシでは考えられないライフスタイル。
 
今回の成功で手ごたえを感じたので、メスを仕入れてノコギリのブリードに今年も挑戦したいと思います。

0 件のコメント :

コメントを投稿