一眼レフで子どもを撮る【レンズの選び方 0歳~3歳編】

共働きで子育て真っ最中の2児のパパが、自分なりの子ども写真の撮り方を解説します。
あまり専門的な事は書かず、一眼レフ、ミラーレス等のレンズ交換のできるカメラをターゲットにシンプルで分かりやすい説明を心がけます。

写真が趣味のアマチュアですので、間違い等はご容赦ください。
用語についても専門用語を避け、分かりやすい言葉に置き換えています。

今回は子ども(特に乳幼児を公園等で)を撮るのに適したレンズをご紹介します。


レンズの選び方


レンズの種類について

レンズ交換式カメラには様々な種類のレンズがあります。
基本的にはニコンのカメラにはニコン用のレンズ、キヤノンのカメラにはキヤノン用のレンズしか使えません。
キヤノンのカメラにニコンのレンズは使えない

ズームレンズ

ズームリングを左右に回すとレンズが伸び縮みして、絵が大きくなったり小さくなったりします。広角ズーム、標準ズーム、望遠ズーム、高倍率ズームなど、写る大きさによって様々な種類がありますが、カメラを買うと付いてくるレンズは大抵が標準ズーム(倍率が3倍程度)です。
焦点距離表示(何ミリという部分)が可変の物(18-55)がズームレンズ

単焦点レンズ

ズームレンズが絵の大きさを変えられるのに対して、単焦点レンズは倍率が固定されたレンズです。
広角、標準、中望遠、望遠など、写る大きさによって様々な種類があります。
焦点距離表示が固定の物が単焦点レンズ

ズームレンズと単焦点レンズの違い

大抵の人は、倍率の変えられるズームレンズのほうが便利だと感じると思います。
しかし、単焦点レンズにはズームレンズには無い大きなメリットがあります。

小型・軽量

ズームレンズに比べてレンズの枚数が少ない事が多く、小型で軽量です。
※高級な単焦点レンズは大型で重いです
単焦点レンズ レンズの枚数が少ない
ズームレンズ レンズの枚数が多い

高画質

ズームレンズは、倍率を変えても歪みなどが出ないように様々な補正レンズが入っているので、妥協点が多くなり、シャープさに欠けたり、コントラストが低かったりすることが多いです。
その点、単焦点レンズは特定の倍率に固定されているため、余計な補正レンズなどの必要が無く、その場の空気を切り取るような描画力があります。
※高級なズームレンズなら単焦点並みの描画をします

ボケる

ボケを求めて一眼レフを購入する人は多いですが、単焦点レンズはズームレンズよりも大きくキレイなボケを作ることができます。
レンズに書いてある「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」のような名称の「f/○○」という部分の数字が小さいほどよくボケると考えてください。
上記の例ではf/1.8のほうが大きくボケます。
※あくまで同じ程度の焦点距離(レンズの○○mmの部分)の場合です。
背景をぼかして主題を際立たせる事が得意

子ども撮影に適した状況を考える

ここでは、屋外でよちよち歩きができるくらいになった1歳半くらいからの子どもを対象に考えていきます。
親であれば、公園等の遊具で遊ぶわが子をかわいくキレイに撮ってみたいと思うはずです。
カメラに付いてきたズームレンズでも、光の扱い、構図をきちっと考えれば良い写真を撮ることはできますが、難しい事は後回しにし、道具から入ってみたいと思います。

子どもとの距離を考える 

まだ足元がおぼつかない子ども、手の届く範囲にいてあげないと、転ぶ、落ちるなどの危険がいっぱい。
撮影に夢中で怪我をさせるようなことがあれば、ママからカメラを没収されることになりかねません。
そのためには、子どもから半径1m以内にいてあげたいところです。
ちょっと目を離した隙に怪我をすることも

子どもが写る大きさを考える

子どもから1m以内で撮影をすることを考えると、寄っても離れても、子どもが大きすぎず、小さすぎず写ることが重要です。
また、レンズには最低撮影距離という、ピントを合わせることの出来る最短距離(カメラのセンサーから被写体までの距離)が決まっているため、子どもに寄りすぎてピントが合わなくなることも考慮する必要があります。

同じ距離から撮影した場合、広角は小さく、望遠は大きく写ります

背景の写る範囲を考える

子どもがどんな場所で遊んでいたのかという情報は、将来とても重要になります。
背景の写る範囲が狭いと、どこで撮影したのかが分かりませんし(まあ最近はGPSの付いている機種もありますが)、背景の写る範囲が広いと、余計な物が写り込み、ゴチャゴチャした写真になりがちです。
レンズが違うと同じ被写体でも背景の写る範囲が異なります

子ども撮影に適したレンズとは

子どもの近くで適切な大きさ、背景で撮影ができるレンズとは何か。
まず、子どもの危険を察知したらすぐに手を伸ばせなければならないため、ズーム操作の必要が無く、左手をさっと伸ばせる単焦点を選択します。
単焦点なら軽いので、右手だけでカメラを構え、撮影することができます。

続いて、近距離で大きすぎず、小さすぎず撮影のできる画角を選択します。
画角とは、絵の収まる上下左右の広さと考えてください。(正確にはもっと難しい説明が必要です)
経験上、焦点距離35mmのレンズの画角がバランスが良いと思います。

ここでいう35mmはフルサイズセンサーを搭載したカメラでの画角です。
APC-Sサイズのカメラ(NikonではD3000、D5000、D7000番台等、キヤノンではEOS kiss等)では24mm程度が相当です。

35mmレンズ作例 

ニコン AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで撮影をした子ども写真のサンプルです。
 AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
このくらい寄っても背景を大きくいれることができます。ちょっと絞りを開けすぎかな。


最短撮影距離が0.25mなので寄れます。寄ると背景は強烈にボケます。


画角が広いので遊具の中もバランス良く撮れます。



AFは速くないですが、AF-Cで撮影すれば動体もそこそこいける。


開放f1.8なので夜の花火もお手のもの。


角度が急な滑り台も、左手でキャッチ。


少し引いた位置からでも開放なら被写体が浮き上がります。



各社35mmレンズのラインナップ

主なカメラメーカーの出している35mmレンズのラインナップです。
複数種類出しているメーカーは一番安価な物にしています。
APS-C向けは換算で35mm近辺の画角になるレンズを挙げています。

フルサイズ対応レンズ

ニコン

キヤノン


ソニー


ペンタックス


APS-C向けレンズ(換算35mm)

ニコン

キヤノン

ソニー

ペンタックス


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